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ネタバレ有 Eテレ放送「怪談えほん」シリーズ感想レビュー 「いるのいないの」「おろしてください」「かがみのなか」

2020年11月13日金曜日

TVで紹介

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2020年11月1日にNHK Eテレで放送された「怪談えほん」シリーズ(公式HP)。再放送が決定しました。2020年12月18日(金)夜中24:50~です。

「怪談えほん」シリーズ、すごく怖かったです。絵本なのに…。怖い!ネタバレもありつつ感想を…。

怪談えほん

第1話:「いるのいないの」


怪談えほん (3) いるの いないの (怪談えほん3)

<出演>
出演・朗読:のん、作:京極夏彦、絵:町田尚子

<内容>
笑顔ののんさんがハンディカメラで映像を撮りながら旅館を訪問する場面から始まります。明るく楽しそうなのんさんと揺れる画面の対比がこれから何が起こるのだろうという不安感を誘います。

旅館の中に入り探索をするのんさん。そこで見つけた古い本が並べられている棚。奥に入っていた1冊を引っ張り出し…開くと…。

絵本の絵を少し動かすようにしながら朗読が始まります。

祖母の家でしばらく住むことになったボク。祖母の家は昔ながらの田舎の家で、高い天井に梁がある。

ボクはどうしてもあの暗い暗い天井を梁の上を見てしまう。だれかいるかもしれない。見なくてもいいのに薄暗い暗がりを見てしまう。

今日もまた上を見上げたら…。怒った顔の男子の顔が…! 見ちゃいけない!見たくない! …でも見てしまう。

おばあちゃんに聞いてみる。

「みなければいいんだよ」

「みなければないのとおなじ」

そう。見なければいいんだ。

だけど、ボクは…、また…。

ここでまたのんさんがいる旅館に戻ります。ハンディカメラで撮った映像をパソコンでチェックするのんさん。上手く撮れた映像を見ていくと…いつの間にかカメラの視点がカメラを構える自分の視点から上部に移動し…。だれがこの映像を撮っているの?上から?え…!?

子:のんさんの笑顔がもう怖い…(隠れる)
母:まだ始まってないから!


第2話:「おろしてください」


怪談えほん (12) おろしてください

<出演>
出演・朗読:コムアイ(水曜日のカンパネラ)、作:有栖川有栖、絵:市川友章

<内容>
コムアイさんが喫茶店に入ります。席に着くとウェイターがコーヒーと「コーヒーのおともにどうぞ」と1冊の冊子を持ってきてくれます。冊子はメニュー表に見えますが、開くと…。そこには「おろしてください」の文字が。

絵本の絵を少し動かすようにしながら朗読が始まります。

混みあった電車に乗る少年。乗ったときは普通の電車だったのに、気づくと周りを異形のものに取り囲まれているのです。さっきまで人間だったのにナメクジのような怪物や、魚や貝のお化けになってしまった元人間たち。

車掌さんは人間に見えましたが、よく見ると目の黒目と白目が逆です。車掌さんが言います。

「きみは人間じゃないか。間違って乗ってしまったのか。」

「乗り換えなさい。それが戻る最後のチャンスだ。」

駅のホームの反対側に電車が止まっているのが見えます。少年は急いで電車をおり、反対側の電車に飛び乗ります。大切なものを落としたことに気づかずに…。

ほっとして周りを見渡すと…やはり、周りは不気味な異形の生き物たち。少年は息をひそめます。

しかし、トンネルを抜けると、異形の生物は人間の姿に戻っていきます。そうやって人間世界に紛れ込んでいるのです。

すべての生き物が人間になり、駅に着き、少年は電車から降りようとします、が、おりることは叶いません。なぜなら降りるために必要な物を落としてしまったからです。

そして、電車はまた走り出します。少年を乗せたまま。

ここでまた喫茶店の映像に戻ります。びっくりして冊子を落としコーヒーをこぼすコムアイさん。周りの客がコムアイさんを見ます。ウェイターが様子をうかがいに来ます。コムアイさんが帰ろうとするのにコーヒーを注ぎ足すウェイター。周りの客は人間?ではない?ウェイターの目が…!

ゆっくりしていっていいんですよ。帰らないでください。ここにいてください。

子:この子の乗ってる電車、中央線だよね?
母:え!?確かに電車の帯の色が似てる…。

第3話:「かがみのなか」


怪談えほん (6) かがみのなか

<出演>
出演・朗読:趣里、作:恩田陸、絵:樋口佳絵

<内容>
図書館にいる趣里さん。どこからか呼ばれている気がして立ち上がります。そして奥にある一冊の本を手に取ります。

絵本の絵を少し動かすようにしながら朗読が始まります。

日常生活にある鏡。鏡の中の世界は本当にこちらの世界を反射しているだけ?映っている自分は本当に自分?

左手をだせば右手をだす…。だけどときどき間違える…。

ある日私が鏡を見ていると、鏡の中の少女が手を伸ばしてきて、私を鏡の中に引きずりこむのです。私は笑っていないのに笑う鏡の少女。

もし鏡の中に誰かを見かけたら、その誰かもきっとあなたを見つけている。

そっくりだけれど、よく見て。逆になっているでしょう。

私だけでなくあの子もこの子も逆。鏡の前にシューズが一つ落ちていない?いつの間にか知らないうちに引きずり込まれている。

ここでまた図書館の映像に戻ります。突然、ガラスの割れる音が図書館に響き渡ります。驚き、割れたガラスのもとに近づく趣里さん。バラバラになったガラスを覗き込むと、そのカケラひとつひとつに顔が映り、よく見ると、その中の一つは…?

子:奥にある本はもう読まない事にする
母:読んで?
「怪談えほん」シリーズは2020年11月時点で12冊発行されています。
怪談えほん (1) 悪い本
怪談えほん (2) マイマイとナイナイ
怪談えほん (3) いるの いないの (怪談えほん3)
怪談えほん (4) ゆうれいのまち (怪談えほん4)
怪談えほん (5) ちょうつがい きいきい
怪談えほん (6) かがみのなか
怪談えほん (7) おんなのしろいあし (怪談えほん7)
怪談えほん (8) くうきにんげん
怪談えほん (10) はこ (怪談えほん10)
怪談えほん (11) まどのそと (怪談えほん 11)
怪談えほん (12) おろしてください

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