ムカッ やきもちやいた
今日転校生あんりちゃんが来た。私の仲良しのふうこちゃんと楽しそうに話している…。
ムカッ! この気持ちなんだろう。
ふうこちゃんは「音楽室を教えてあげるね」といってあんりちゃんと行ってしまった。いつもは私がふうこちゃんと一緒に音楽室に行くのに…。
ムカッ!
放課後、ふうこちゃんが一緒に帰ろうって言ってくれた。嬉しかったのに「急いでるから先帰る」って言っちゃった。そうしたら、後ろでふうこちゃんとあんりちゃんが楽しそうにしていた。
ムカッ!
家に帰ると弟のけんたが泣いていた。小さな弟にお母さんを取られたと思って泣いていた。
あれ? 赤ちゃんは何も悪いことしてないよね。私の友だちも悪いことしてないよね。私もけんたも同じ、ヤキモチやいてたんだ。
でも、次の日学校に行ったらやっぱり心の中はもやもやする。やきもちが勝手に生まれてくるの。どうしたらこの気持ちは消えるんだろう。
やきもちの気持ちに、自分で気づいて、友だちとの関係のなかでそれを解消して一歩進んでいく女の子のお話です。どの子にも思いあたる「ムカッ」という気持ち。普遍的なテーマと読み応えあるストーリー展開が魅力的な絵本です。
特に女の子にありがちな感情ですよね。わかります。でもどの子もその気持ちと向き合って消化していかなくてはなりません。その手助けとなるよい本だと思いました。個人的にはものすごく読書感想文用に向いている本だなぁと思いました。
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