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原画展のススメ

「へんかしら そうかしら」(高部晴市/内田麟太郎/鈴木出版)感想レビュー 同音異義語のナンセンス言葉遊び絵本

2020年12月9日水曜日

絵本

t f B! P L
「へんかしら そうかしら」(高部 晴市 (イラスト)/内田 麟太郎 (著)/鈴木出版)読みました。
へんかしら そうかしら (ひまわりえほんシリーズ)

高部晴市さんの多色多版のガリ版で一枚一枚刷られた原画が使用されている味のあるイラストに、内田麟太郎さんのナンセンスなセリフがついた言葉遊び絵本です。

蜘蛛が空を飛んで雲のまねして、「くも へんかしら そうかしら」。

バッタのバッターが野球で「ばったー へんかしら そうかしら」。

同音異義語やナンセンスの面白さに想像力が掻き立てられます。

どこが変で、どこが変じゃないか? 本当に変なのかな? そうかしら? あってもいいんじゃない? 大人の常識からみれば「変」かもしれないけれど、絵本の世界、空想の世界、子どもの世界ではそれは「変」なことではないかもしれませんよね。

私は「そうかしら」という言葉に登場人物の“自分はこれでいいと思っているんですがね”という真面目さと自信を感じます。そして真面目だからこそ漂うユーモア。「変だけれどいいよいいよ」という笑い。

同音異義語から生まれる変を楽しみつつ、変ではないかもしれない気持ちも楽しめる絵本。

内田 麟太郎さんのおすすめ絵本

『さかさまライオン』(童心社)で絵本にっぽん賞。
『うそつきのつき』(文溪堂)で小学館児童出版文化賞。
『くじらさんのーたーめなら えんやこーら』(鈴木出版)で日本絵本賞受賞。

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